2015/01/12

2014-15 年越しハイク

年末年始は北八ヶ岳、そして美ヶ原へ。

* * *

2014年はどこで年を越すか。
山中で過ごすことは決めていたけど、なかなか場所を決めあぐねていた。

いつもの通り初動が遅いので、多くの山小屋が既にいっぱい。
いくつか状況を調べた結果、昨年年越しをした縞枯山荘にするか、美ヶ原の山本小屋にするかの2択に絞った。
縞枯山荘で周りの人達と交流しながら過ごす年末か、山本小屋の個室の炬燵でのんびり過ごす年末か。

迷った挙句、今回は山本小屋で年越しをすることに決めた。
せっかく諏訪まで行くので、前日に北横岳でも行くかと思い北八ツ方面にも寄ることに。

というわけで12/30は北横岳へ。
北横岳はもう何度も来ているが、一度も天気が良かった試しがない。
基本的には晴れ男(のハズ)だし、常時天気が悪い山でも無いのだが、どうも相性が悪いみたいだ。

そして今回もご多分に漏れず悪天候。猛烈な風に真っ白な視界。
山頂を目指す気はもはやゼロ。

坪庭を散策し、縞枯山荘でコーヒーだけ飲んで下山。一体何しに来たのか…。
天気に恵まれないことが多かった2014年を象徴するような1日だった。

この日は茅野のビジネスホテルに宿泊。

茅野は西側の方が栄えているとずっと思っていたが、東側に良さげな飲み屋が多いことが分かった。
もう数え切れないくらい来ているけど、駅周辺はいつも通過するだけだったもんな。

翌12/31は年越しに向けて美ヶ原へ向かう。美ヶ原は約1年ぶり。
山本小屋の宿泊をすれば、10:30に下諏訪駅まで迎えに来てくれる。

下諏訪から1時間半弱で山本小屋に到着。
大量に置かれているスノーシューはツアー客のもの。ここはツアーで来ている人が多い。

丁度お昼時だったが、天気が崩れるとの予報なので荷物だけ置いてすぐに散策に出る。

迫り来る黒い雲が好天の時間が残り僅かであることを告げる。

美しの塔。残念ながら舌が外されており鐘は鳴らない。
昨年の自分のブログを見ると鐘を鳴らしているので、たまたまだったのか。

ここに来るのは3回目だが、口ずさむのはいつも「あの鐘を鳴らすのはあなた」、または「希望の鐘が鳴る朝に」。
冬は人がいないので大声で歌うことが出来て気持ち良い。

写真の方向では無いが、天気が良ければこの辺りからは後立山連峰が綺麗に見える。
この日は全く見える気配が無かったけど…。

この日の装備。写真で見ると真っ黒。

[パックス]
 Myog Backpack
[トップス]
 AXESQUIN / スソミ
 finetrack / フラッドラッシュT
 patagonia/ Capline2 LIGHTWEIGHT CREW LONG
 patagonia/ R2 Jacket
 ARC'TERYX / Squamish Hoody
[ボトムス]
 PATAGONIA / CAPILENE 4 EXPEDITION WEIGHT BOTTOM
 and wander / Mens dry touch stretch pants
[頭・首]
 山と道/ YAK Wool Knit Cap
 finetrack/ フラッドラッシュアクティブスキンバラクラバ
 MOUNTAIN HARDWARE / BUTTER BALACLAVA
[手]
 OUTDOOR RESEARCH / Ms PL150 Glove
 BLACK DIAMOND / Glisade Glove
[足]
 LA SPORTIVA / CROSSOVER GTX
 GILL / GB-B300 ネオプレーンシューズカバー 
 RAB / NEOSTRETCH GAITER
 MSR / W'S LIGHTNING AXIS
[防寒着]
 Montane/ ANTI-FREEZE JACKET
 THE NORTH FACE / Light Heat Pants (小屋用)
 HIGHLAND DESIGNS / Down Socks UDD (小屋用)
[レイン]
 Montane/ Spektr Smock
 Montane/ MinimusPant

昨冬と大きく何かが変わったわけではないが、新投入のAXESQUINのスソミが良かった。
これはPOLARTEC Power DryとPERTEX QUANTUM GLを組み合わせた高級腹巻き。

着けている時といない時のお腹周りの暖かさが明らかに違う。
パワードライなのでR1と同素材なのだが、お腹という局所で比べればR1より暖かい。
体にピッタリするだけでこんなにも暖かさが違うのか!と身を持って実感した(腹巻きなのでかなりフィットする)。

さて、進む先は見渡す限りの雲だ。
王ヶ頭ホテルと電波塔が要塞のよう。良く言えばモンサンミッシェルか。

すっかり周囲は暗くなり、風も強く吹くようになってきた。周囲には誰も居ない。

王ヶ頭ホテルで休憩。食堂は14:00まででギリギリに着いたのだが、快く対応してくれた。


ホットケーキセットを注文。ホットケーキを食べるのは一体何年ぶりだろう…?

王ヶ頭ホテルのすぐ裏に王ヶ頭の山頂標がある。

展望は期待できないが、いちおう王ヶ鼻を目指す。
王ヶ頭~王ヶ鼻間は風が吹きさらしでかなり寒い。

王ヶ鼻に到着。やはり北アルプスは見えない。

貸し切りだが、とても長く滞在するような状況ではないので写真だけ撮って後にする。
夕飯と風呂のことを考えながら一目散に帰る。

山本小屋に帰還。

楽しみにしていた夕食。
昨年来た時はあまりのボリュームに全部食べきれなかった思い出がある。

メインは雉鍋。最近は家でも山でも鍋ばっかりだが、やっぱり冬は鍋だよね。

そして年越し蕎麦も。

夕食後は部屋の炬燵で宴会。今年の1/4くらいを過ごした九州土産に信州の地のものなど。
年が明けて少し立つ頃まで宴会は続いた。とても山中にいるとは思えない。

朝、初日の出を拝むために目覚めたが、外は一面グレーだったので
2年連続で初日の出を見ることが出来なかった。

聞いた話によると平野部や関東の山間では初日の出を見ることが出来たとのこと。
確か昨年も同様の状況で、もしかしたら山選びが悪いのか…それとも縁が無いのか…。

朝食はおせち料理にお屠蘇も着いてくる。

天候は一向に回復しないが、一応外に出て散策。小屋近くの牛伏山展望台まで。
昨年も2日目の天気が悪くて同様のプランだった。

小屋は13:30の送迎までチェックアウトを待ってくれるので、余った時間はゆっくり風呂に浸かって過ごした。

最後に、退出時なので乱れているが部屋の様子。

ご覧の通り、炬燵にストーブもある。
ただストーブがすぐに要換気になり切れてしまうので、念のため防寒着は持って行った方が良い。

残念ながら快晴の歩き納め、歩き始めとはいかなかったが、やっぱりスノーシューは楽しい!
2015年もいい山行がたくさん出来ますように!

0 件のコメント:

コメントを投稿