2014/04/23

POP HIKE CHIBA 2

POP HIKE CHIBA vol2に参加してきた。

* * *

TRAILSのFBやHiker's DepotのHPで告知を見て、気になるイベントだった。
参加を決めた理由は2つある。

①千葉の魅力再発見

自分は千葉出身なのだが、千葉を行動範囲としていた期間というのはそんなに長くない。
親と出掛けていた小学生時代は浜松にいたし、自分で車で移動できるようになった大学は都内だったからだ。

山へ行くようになっても、奥武蔵なら1時間で行けるのに千葉まで行くという選択は無かった。
週末を山で過ごすことが増え、実家にも帰らず必然的に千葉は縁遠い存在となっていた。

そもそも千葉は海のイメージで、山のイメージが無いのは多くの人の共通認識だろう。

そんな中で提案された千葉のトレイル。体験してみない訳には行かなかった。


②大人数ハイクの体験

普段のハイクはソロが半分を占め、多いときでも4人程度の少人数パーティーだ。
それもどちらかというと「連れて行く」スタンスのもので、行程からランチのプランまで一人何役もこなすことが多い。

一度大人数のハイク、それも「付いていく」というのを体験してみたいと思った。
もしかしたら今までアテンド役として気配りに欠けていたかもしれないしね。


そんなわけで色々書いてきたけど、一番は「楽しそう」という直観だったんだと思う。

* * *

前日まで福岡出張で、帰ってから片づけをして山の準備をしていたら外が明るくなってきてしまった。
徹夜で行くことになるとは…。
#思い返せば前週に行った山も徹夜明けだった。それは夜なべでミシンかけていたせいなんだけど。

軽い気持ちで予約してみたものの、いざ当日になると自分が人見知りなことを思いだしちょっと緊張してきた。

「まぁ孤独に歩くことになっても、いつもの山と同じだけだし」と前後どちら向きなのか分からない開き直りをし、
集合場所のcafe STANDへ。

cafe STANDは方面ではヤバい場所として有名なようで、
人を惹きつける場所というのはやっぱり独特の良さがあるなと素直に思った。

その後受付を済ませ1人の人も結構いるなとか、バスで隣になった人と話せて安心とか
渋滞とか結構遠いなとかありつつ2時間半かけて目的地に到着。

まずはHiker's Depot土屋さんの挨拶と、TRAILS佐井さんによる
生足短パンが自分しかいない…。


皆でわいわいぞろぞろ歩いていく。
自分も周囲の人と会話を楽しみながら歩く。良かった!ヒトリジャナイ。


花嫁街道の入口。ここから舗装されていない道に入る。






休憩中。普段ソロで歩くときは昼以外休憩を取らないので新鮮だ。




緩やかに道がとられ、綺麗に整備されているこのトレイルは歩いていて気持ちが良い。
尾根歩きだって出来るし、人が少ないから静かな山歩きも楽しめるだろう。

でも写真映えする華のある山ではないし、それを「地味」と形容する人もいるだろう。
普段山を歩かない参加者の方もいるが、この山の魅力に気づいてくれるだろうかと心配をしてしまう。

そう思って周りを見渡すと、それは余計な心配なようだった。皆思い思いに山を、トレイルを、楽しんでいる。
むしろ余計なことを考えながら歩いている自分こそ、もっと心のままに楽しまないとと気づかされた。

このイベントの魅力のひとつは、間違いなく「参加者の雰囲気が良い」というところにあるだろう。

今回は「山で眠る」ことがテーマに含まれるということで、土屋さんが一瞬で張ったタープ。
スイングタープかな。

脇に置いてあるバックパックはZIMMERBUILT
以前メーカーHPで写真を見たときは微妙だと思っていたが、実物は格好良かった。
HD versionはX-PACの赤があるので食指が動きかけたが、似た仕様のものを持っているのでがまん。
と書いていたらまた欲しくなってきた…がまん!


見晴台で昼休憩。

本当は凝った山メシを作ってお洒落感を演出したかったのだが、徹夜なので準備できるわけもなく…。
セブンの金の食パンを金のビーフシチューに浸けて食べるという私的定番メニューになった。

こうやって文面を見ると少し洒落感が出るが、食パンをちぎって浸けて食べる図を想像して欲しい。
どうしてもバケットじゃない分、貧乏臭くなってしまう。

金のバケットとか出ないかなぁ…
このメニューの良いところは、当日の朝にコンビニですべて揃うという点にある。

食後はお待ちかねのコーヒータイム。

プロのドリップを間近で観察。
喫茶店などで見ていても思うのだが、自分のドリップを顧みて反省するのが抽出を急ぎすぎだということだ。
蒸らしの1湯目はともかく2湯目以降をドバドバ注いでしまい、ハッキリしない薄味コーヒーを大量生産してしまう。

いやわかってて意識してるんだけど、ゆっくりしているつもりなんだけど、比べるとやっぱい早いんだよ…

このコーヒー、本当に美味しかった。
今まで山で飲んだ中で一番だったのは勿論、街で飲んだものも含めても一番じゃないかと思った。

豆を購入したが、同じクオリティで淹れられるだろうか…。ゆっくり、ゆっくりね。




山頂標。
ここに載せた何枚かの写真からも見てとれるが、統一感があり、それがトレイルの雰囲気を邪魔していない。
そして何より、親切だ。

普段歩くことが多い埼玉はどこも山頂標が立派だ(雲取山は東京都のものと比較できるので特に実感できると思う)。
環境省・埼玉県と記述があるのでおそらく行政が整備しているのだろう。

埼玉の道標も親切なものが多い。
ここ烏場山もそうだけど、前後のチェックポイントまでの距離が書いてあるのはハイカーコンシャスで有難い。

昨年、不老山の道標(岩田澗泉さん)が話題になったのは記憶に新しいが、
道標ひとつ取っても、地域性だとか、整備する人の思いだとか、感じ取ることが出来るのかもしれない。


終盤、みんなが飽きてきた頃に訪れる嬉しい誤算。
まだこんなスポットが残されていたとは!


楽しかったハイクもこれにて終了。


ハイキング後はアフターパーティー。

GREAT COSSY MOUNTAIN、TRAILSの紹介と、景品争奪じゃんけん大会で盛り上がった。
俺じゃんけん弱すぎ…

ハイライトは土屋さんによる「僕らが山で眠るささやかだけれど絶対的な理由」。
山で眠る楽しさをどのように伝えるのだろうと期待して待っていた。

内容はというと…

「よあけ」という絵本のページを簡単な言葉を添えながらただめくっていくだけ。
本当にただそれだけ。淡々とページが繰られ、淡々と物語は進んでいく。

だけど、山で眠る魅力をあれ以上に表現できるだろうか。言葉で説明できるだろうか。
絵本の中で夜が明けたその瞬間。あれはまさに山で見る夜明けの瞬間そのものだった。

いくらここで説明してもそれは野暮で陳腐なことだろうと思う。
ただその場に居た誰もが「山に行きたい。山で眠りたい。【よあけ】の瞬間に立ち会いたい。」と感じていた。
誇張ではなく、そうだったと思う。

山に登るというと体育会系なイメージを持つ人が多いと思うけど、山は文化的でもある。
山を題材にした小説や随筆、絵画、それに写真は枚挙に暇がない。

そして音楽とも親和性が高い。

cafe Stand主催ということで参加者の方は音楽好きが多かった。
参加者の雰囲気も魅力だと先述したが、音楽が好きで、コーヒーが好きで、山登りを目的に集まる。
これで良いな雰囲気が生まれないわけがない。

cafe STANDが持つ魅力と、それをハイキングを結びつけたハイカー達は偉大だ。

一人で参加するのは結構不安だったけど、素敵な参加者に囲まれて全く孤独を感じなかった。
それどころか今でもちょっと余韻を引きずるくらい楽しかった。

オレが晴れた日の午後に笑うささやかだけれど絶対的な理由は、このイベントが持つ雰囲気だった。






2014/04/20

MYOG サコッシュ

MYOGサコッシュ。
X-Pac VX07 と Dyneema x gridstop は好きな色・素材の組み合わせ。

綺麗な仕上がりとは言い難いが、雰囲気は気に入っている。

2日間山で使用してみたがストレスなく使用できた。
外ポケットにマチを付けなかったのが失敗だった。

追記
しばらく山で使用していたが、X-PACではハリが強すぎると感じる。
サコッシュとして使うにはしなやかな素材の方が適しているかも。





長さ調節機構は、お馴染みのlinelocをショルダー側に縫い付けた。
ここは山と道サコッシュの様に本体側に付けた方が調節し易い。
こういう細かい点1つをとってもよく考えられているのだと感心する。

 H180×W210×D40 (mm)
高さがもう少し低い方が好みだが、許容範囲。
サコッシュの好みは縦長派と横長派に別れると思うが、自分は横長派だと再認識した。

次は何作ろう…バックパックかなぁ。