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Day 0 準備編 ( → ■ )
Day 1-2 ( → ■ )
Day 3 ( → ■ )
朝目覚めて外の様子を確認すると、予報通りのどんよりとした空だった。
4日目にしてやっと始まる縦走、この先の行程に思いを巡らす。
携帯の電源を入れて確認した天気予報では、この先3日間は雨が続くと言っている。
重い腰を上げて準備を始める。
3日間過ごした雷鳥沢を後にする。
改めて見下ろすとかなりの数のテントだ。端の個室に張れて本当に良かった。
買い物をしたかったので、少し遠回りになるが室堂ターミナルから浄土山を目指すことにした。
みくりが池温泉でソフトクリームを食べる。
以前快晴の日に食べた時は溶けるスピードに追いつけず、たれたクリームが指の間に溜まってまるで雪渓のようだった。
この日は寒かったのでソフトクリームを食べている人はほとんどいない。
初日はガスの中だったみくりが池も今日は見える。
この後室堂で肉まんを食べたりしていたら出発が結局9:00近くになってしまった。
雄山に向かう多くの人達を横目に浄土山へ向かう。こちらに向かう人影はほとんどない。
かくいう自分も立山は3回目だが初めて浄土山に登った。
室堂から約1時間で浄土山に到着。
丘みたいなものだろうと高を括っていたが、意外と急登だったと記憶している。
浄土山で休憩した後は五色ヶ原方面へ。雨が降り始めたため、写真をほとんど撮っていない。
かろうじて撮ったわずかな写真を見返しても、どれも真っ白でどこがどこやら…。
龍王岳を過ぎてからはしばらく下りが続き、鬼岳に向かい登り返す。
先が見えないので方向感覚もなく、どこに向けてどのような道筋を辿っていくのか想像がつかない。
鬼岳と獅子岳との間には雪渓が残っていた。
この後は木道が出てきたりして歩き易いのだが、獅子岳への登りが待つのを知っているだけに気分は上がらない。
13:00、獅子岳に到着。
龍王岳に鬼岳、獅子岳とこの日通過する山々は強そうな名前が多い。
獅子岳への登りはDQ4のキングレオとの戦いを想像して登っていた。
ガスの切れ間から一瞬だけ黒部湖を見下ろすことが出来た。
晴れていればどれだけ素晴らしい景色なのだろうと想像する。
僅かに見えた風景は嬉しくも切ない複雑な気持ちをもたらした。
ザラ峠への下りはガレた石とザレた石が入り混じる。
眺望のない中、義務のように歩を進めてきた登山者の疲れや集中力にも限界が来るころ。
時折、前後から落石の音が響く。
雲ノ平もそうだが、五色ヶ原も「ここで平らなところに乗ったな」というのがわかる。
しばらく進むと幕営地との分岐に出る。
方々で書かれているので改めて書く必要もないとは思うが、山荘に向かい受付を先にするのが効率的だ。
きっとそれはそれは綺麗なお花畑なのだろう。この視界ではそれも退屈な長い道のりだ。
「これじゃ一色ヶ原だ…」と呟く見知らぬ登山者に同意する。
15:00少し前、五色ヶ原山荘に到着。
雲ノ平山荘のような外観を想像していたのでちょっと意外。
買い忘れのないように酒などを買い込む。
ここから幕営指定地は下りで10分と記載がある。逆は15分くらいか。
指定地に着くと同時に雨が降ってきたので急いでテントを張る。
30分くらい経つと晴れ間が出て来た。今日はほとんど景色が見られなかったので嬉しい。
針ノ木岳の方向がよく見える。皆外に出て周囲の山々を眺めている。
夕飯も簡単なもので済ませ、日が沈むのをボーっと眺めていた。
昨日洗濯したものが乾ききっていなかったので、水筒湯たんぽを作り洗濯物で包む。
翌朝には乾いていたし、暖かかったしで一石二鳥だった。
小屋で聞いた予報によると明日と明後日は天気が崩れるとのこと。
予定通り縦走を続けるか、それとも黒部ダムにエスケープするか。目覚めたら考えよう。
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