2016/02/21

20150808 仙丈ヶ岳

2015年、待望の夏山一発目は仙丈ヶ岳。
いったいいつの話をしているのだろうか・・・。

* * *

夏山というと、ついつい北アルプスに偏ってしまう。
去年の夏休みも、一昨年の夏休みも、北アルプスだった。

だから今年は、北も南も中央もバランスよく行こうかな、なんて考えていた。

そんなわけで今年一発目の夏山は仙丈ヶ岳に決定。
北沢峠をベースキャンプにして、甲斐駒ケ岳も同時に登るという定番パターン。

地元を夜発で仙流荘へ向かう。
朝1のバスにはギリギリで間に合わず、次のバスで北沢峠へ。


早く登り始めたいところだが、まずはシェルターを設営する。
土日とも快晴予報の週末とあり、長衛小屋の幕営指定地はこの混雑。

シェルターはknufu。他に1張。最近は本当に増えた気がする。
今回はベースキャンプ型なので軽い必要はあまり無いのだが、選択肢から除外する理由が特に見当たらない。

南アルプスらしい樹林帯を登る。寝不足なので足取りは重い。
歩き始めはこのエリアらしい森に心躍るのだが、それも束の間。無言で登る。

黙々と登り続け、大滝ノ頭に到着。ここが五合目に当たる。
ここまで来たら森林限界まではあとわずか。

森林限界を超える手前の「ここ抜けたら展望広がるよ」感はどの山でも大きく期待が膨らむ。

抜けたらそこが6合目。甲斐駒方面の展望が素晴らしい。
ここから山頂付近まで、振り返ればいつでもこの展望が楽しめる。

誰しもが、何度も振り返りながら歩いていた。

ふと冷静になって先を思うと、まだ6合目。まだまだ道のりは長い。

この稜線はずっと長衛荘からずっと長野と山梨の県境となっている。

小仙丈ヶ岳に到着。7合目に当たる。
相変わらず甲斐駒方面の展望が素晴らしい。

小仙丈ヶ岳から見えるピークは偽ピークとの情報を事前に得ていたので、覚悟して登る。

偽ピークに到着。ここは8合目。
道標で○合目とか進捗がわかる方が楽なのか楽じゃないかといったことを考える。
どちらにしても有り難いことには変わりないんだけど。

ここまで来ればもうひと登りだ。
写真を見返している冬の今、夏山のこの眩しい感じが待ち遠しくなる。


時折振り返って景色を楽しみながら登る。
雲一つない空も良いが、こうして見ると雲もまた素晴らしい光景を作り出す一片だ。

記事を書くために写真を整理したが、振り返って撮ったものばかりだった。

やっと頂上に到着。
仙丈ヶ岳は5年前くらいからずっと行きたいと思っていたけど、なぜだがずっと後回しになっていた。
ようやく来ることが出来て嬉しく、しばらくぼーっと景色を眺めていた。

時間は既に15:00。空も雲の割合が増えてきた。
長居して絶景を堪能したいところだけど、下山を急ぐ。

写真だとわかりづらいけど、下山途中に雷鳥に遭遇。
何年山をやっていても、何度見ても、やっぱり嬉しいもんだ。

仙丈ヶ岳は雷鳥に逢いやすい山としても有名なだけあり、他にも何羽か見かけた。

下りは馬の背ヒュッテを経由する別ルートを選択。
展望は登りで使ったルートの方が良い。

稜線歩きで頭がだいぶ火照ってしまったので、沢や残雪を見つける度に冷やしながら歩く。
とにかく熱を放出しなくてはならない。熱を持つとすぐ頭痛になってしまう体質なので対策は念入りに。

下山して、少しばかりの酒を飲みながら夕飯を食べたあと、記憶が残っていない。
寝不足で山に来るといつもこうなってしまう。そして山に来るときはだいたい寝不足だ。

「なんかぐっすり眠るために山に来てるみたいだね。」みたいなことを話していた。
明日は甲斐駒。こちらもずいぶんと長い間未訪のまま放っておいてしまったな。

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