2014/08/27

20140811-16 北アルプス6 Days - Day 3


[Day 3] 雷鳥沢 - 雄山 - 大汝山 - 富士ノ折立 - 真砂山 - 別山 - 別山乗越 - 雷鳥沢

* * *

Day 0 準備編 ( →  )
Day 1-2 ( →  )

朝起きて外の様子を伺う。
峰々に雲はかかっていない。今日の天気は期待できそうだ。

この日の予定は立山の縦走。急ぐ必要もないのでゆっくり準備をし、7:00前に雷鳥沢を出発する。

雷鳥沢から一ノ越まではまるで天国かのような景色が広がる。

振り返ると奥の方から徐々に陽の当たる場所が増えていく。
ゆるやかに高度を上げていく道。寝起きの体でも心地良く歩ける。

一ノ越手前で室堂からのルートと合流する。
一気に人が増えること、舗装された道に入ることから少し現実に引き戻されてしまう。

一ノ越。トイレが改装されて綺麗になっていた。

2年前に立山を訪れた時はここから東一ノ越経由で黒部ダムに下った。
東一ノ越までは素晴らしい道だったのだが、黒部平までの下りに良い思い出が無い。
蒸し暑く眺望のない樹林帯の道で、雪渓の雪を体に当ててクールダウンしながら歩いていた記憶だ。

写真ではどうにも伝わらないが、穂高、槍、水晶、乗鞍、御嶽、笠…北アルプスの山々が見渡せる。
初めて来たときは一つも山の名前がわからなかった。



お盆の混雑に備えてなのか、どの小屋も昨日今日とずっとヘリで荷揚げをしている。
山頂直下でしばしヘリ待ち。

9:00、雄山山頂に到着。まだ人が多くないのでゆっくりできる。
社務所で登山お守りを購入し、行動食をとった後は祈祷へ。

前回訪れた時は天気が悪く、社務所内での祈祷だった。
この日は10日ぶりに神殿前での祈祷が行えるとのこと。


体が暖まっていたので半袖短パンで祈祷を受けていたら、終始風が吹いており体が冷えてしまった。
最後にお神酒を頂く。

次は目と鼻の先の大汝山へ向かう。
そういえば雄山頂上のトイレも綺麗に改装されていた。

こちらのコースに入った瞬間に一気に人が減り、違う山に来たかのような錯覚に陥る。

10分で立山の最高峰、大汝山。

ややこしくて以前勘違いしていたのだが、立山三山とは「雄山・大汝山・富士ノ折立」ではない。
「雄山・大汝山・富士ノ折立」の総称が立山。「雄山・別山・浄土山」が立山三山だ。

振り返ると正面に雄山。右奥に白山。写真には写っていないが左手側に富士山。
日本三霊山が揃い踏みだ。

今wikiを見て知ったが日本三「大」霊山という括りも存在し、雄山が外れて御嶽山が入るらしい。



映画「春を背負って」の舞台となった大汝休憩所。原作は読んだが映画は見ていない。
原作は奥秩父が舞台なので違和感があり、どうにも「来た」という感慨が湧かない。

大汝休憩所では特に休憩をとらず、富士ノ折立へ。

富士ノ折立は山頂に向かう人が少ない。見逃しているのか、はたまた行き辛いように見えるのか。
金峰山の五丈石や地蔵岳のオベリスクみたいに登る人を選ぶような場所ではない。



富士ノ折立を通過したら、真砂岳に向け少し標高を下げる。


真砂岳付近はこれ以上ないほど緩やかな稜線で、これがずっと続いてくれればと願う。
しかし現実は悲しいかな、ほんのわずかの間で終わってしまい儚い願いとなってしまった。



真砂岳のピークがどこだかわからなかった…。
帰宅後に調べると登山道を外れたとこにあるらしい。

11時。時間も体力も余裕があったので別山まで行って別山乗越から下ることにした。

別山へは真砂岳から少し下って登り返す。
登り返しというのはあまりいい気がしないものだが、コースタイム1時間なので大したことは無い。

歩いて来た道を振り返る。
こちら側から歩いて行った方が雄大さを感じられそうな気もするが、最後に雄山の混雑が来るのではあまり気が進まない。

11:50、別山南峰に到着。

別山から見る劔岳はさすがに迫力がある。
休憩していこうかとも思ったが、この後雲に覆われてしまったので先に進んだ。


12:20、剱御前小屋(別山乗越)到着。
今思い返すと新室堂乗越経由で下れば良かったなと思うが、この時は雷鳥坂から下山した。

雷鳥坂ですれ違う登りの人は皆、挨拶をするのも憚れるほど辛そうな顔をしている。
確かに雷鳥沢からこのルートを見上げると結構な急坂だという感想を持つ。

その分、登り切って眼前に劔岳が広がった時は感動するのだろう。

13:10に下山。
下ってからは昼飯を食べて風呂に入り、この日から合流する同行者の到着を待った。

3日間過ごした雷鳥沢とも今日でお別れだ。
明日からは五色ヶ原・薬師岳に向けて縦走を開始する。少し天気が心配だ。

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