2014/12/15

20141115 阿蘇山(高岳)

出張ついでの山旅2日目。
仙酔峡 - (仙酔尾根) - 高岳 (ピストン)

* * *

九重連山に行った翌日、阿蘇山に行ってきた。

この日は13:05に阿蘇くまもと空港発の便で帰るため、午前中には下山して空港近くにいる必要があった。
そのため、数ある阿蘇五岳に向かう道の中でも最短ルートとなる仙酔峡から高岳のピストンを選んだ。

だいたいにおいて、山頂へ最短ルートで向かう道というのは面白味に欠けることが多い。
前日に久住山から見た根子岳の山容が気になったのでそちらに行き先を変更しようとも考えたが、
いかんせん計画変更する時間も気力もなかったのでそのまま決行することにした。

飛行機に遅れるわけにはいけないので、まだ薄暗い7:00過ぎに仙酔峡を出発。
往復でCT3時間強のコース、通常であればこの時間に出発する必要もなくどうやら自分が一番乗りのようだ。

仙酔峡から中岳に向かう仙酔尾根は一本調子の登りで、通称は「バカ尾根」とのこと。
「バカ尾根」というと我々関東のハイカーは丹沢の大倉尾根を思い浮かるが、さて、よりバカなのはどちらなのか。

2010年より営業休止している仙酔峡ロープウェイの建物が見える。

いかにも火山といった様相の風景。
かなり風が強く吹いており、岩陰に隠れながらでないと前進できなかった。
離れて後ろを歩いていた登山者はどうやら引き返したようだ。

こういう時一人だとなぜキツい思いをして登っているのだろうと思う。
引き返しても良かったが、意地で登る。進む、隠れる、進む、隠れるを繰り返す。

振り返ると、阿蘇市が広がっている。
中央に見える白い建物(三角でない方)の辺りが仙酔峡で、その右から一直線に尾根を登ってきた。
冒頭のバカ尾根対決に戻ると、距離が長い分大倉尾根の方がバカっぽいが、こちらもなかなかのバカっぷり。
たかだか1.5時間の登りだが、とっくに飽きている。

やっとの思いで頂上の火口跡付近へ。さらに風が強く吹きつける。
相手は自然なのに怒りをぶつけたくてしょうがない。

バカ尾根にバカ風、もう勘弁してくれ!

それでも律儀に高岳山頂に向かう。





10分足らずで高岳山頂に到着。
彼方に見えているのは雲仙か。登りなれていない山域なので周囲の山がわからない。

風は相変わらずで長居できるような状況では無かったので、写真だけ撮って早々に下り始める。
ピストンなので下りに特筆すべきことはない。

それにしても中岳の噴煙が凄い。焼岳とか那須岳くらいのものしか見たことがないので、レベルの違いに驚く。

九重連山が見える。
昨日あちらから阿蘇を見たときにも思ったが、平野の中にそびえる風格ある佇いが美しい。

今回、阿蘇山については登ってその魅力を満喫したとは言いがたいが、
麓から、別の山から眺めたときの魅力は充分感じることが出来た。

次は別のルートから、と思っていた矢先の翌週、中岳で小規模噴火が発生した。
噴火後も警戒レベルは引き上げられていないが、しばらくは自粛するつもり。

その間は九州の別の山を満喫して、再び阿蘇を訪れよう。

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