2014/12/07

POP HIKE CHIBA 3

前回に続いて、POP HIKE CHIBA に参加してきた。

* * *

前回の2に参加をし、主催者や参加者が作り出す空気感の虜になったPOP HIKE CHIBA。
半年と少し経った12月、場所を養老渓谷の辺りに移して再び開催するということで迷わず参加することにした。

今回は「大人の遠足」がテーマということで、小湊鉄道の1両を貸し切って養老渓谷駅まで移動する。

養老渓谷そして今回の行き先となる梅ヶ瀬渓谷といえば、千葉県民の小学校の遠足の定番。
そして観光地といえばまず夢の国、そして海、牧場という千葉において貴重な山の恵みを感じられる場所でもある。

千葉出身の自分にとってまさに大人の遠足のイメージにピッタリの場所だ。

貸し切りというと勝手にボックス席の想像をしていたので、ちょっと意外だった。
昔ながらのローカル鉄道でファンも多い小湊鉄道。貸し切りでない別の車両は結構人が多かった。

それにしても貸し切りというのは良かった。参加者はだいたい40名くらいでまさに1クラス分。
お菓子の配布もあったりと否が応でも遠足気分が高まる。

ハイカーの期待を、ワクワクを乗せて鉄道は走る。

養老渓谷駅に到着。
紅葉シーズンで人はそれなりにおり、40人連れの団体で行動できるのか、少し不安に思う。

皆でわいわいと歩き始める。1人で来ている人、友達同士や夫婦で来ている人などさまざま。
前回もそうだったけど、このイベントのいいところは一人で来てもみんなすぐに打ち解けて楽しく歩けるところ。

バリバリのULハイカーもいれば普段山に行かない人もいる。カフェ好きもいれば音楽好きも。
言葉でうまく伝えられないけど、それらがうまく調和して「あぁなんかいいなぁ」と思わずにはいられない雰囲気。

この辺りは紅葉の名所としては関東で最も遅くまで楽しめるエリア。

駅からは舗装路を歩いて行く。里山には舗装路歩きはつきもの。
道端で野菜を売るおじいちゃん、おばあちゃん。里山の原風景だ。

そして渓谷に架かる橋はやっぱり赤がいいよね。



まずは大福山展望台へ向かう。
大福山までは車でアクセスが出来るため、ハイカーの脇を車が行き交う。

車で行ける山に行くと「なんで歩くんですか」って聞かれることがある。
「車だと道中の景色はあくまで移動中の景色だけど、歩きだと途中の景色自体が思い出になるんですよ。」
うまいこと表現できないが、そんなようなことを答えている。

紅葉と青空のコントラストがいい感じ。抜群のハイク日和。
過去3回の開催では一度も雨が降っていないらしい。

終盤は紅葉のトンネルを抜けていく。



大福山展望台に到着。
「富士山が見えた!!」という事情通(下りてきたおばちゃん)からの情報を得ていざ景色を眺めに。



残念ながら事情通からのネタはガセだと判明。
でも展望は良いし、いい天気だし気分が良い。

そして改めて見ると千葉だってこんなに山が広がっている。

さて、展望台を後にして昼食タイム。
周りの人に声をかけて大勢で円になってお弁当。ここでも遠足感。「一年生になったら」の世界。

今回はcafeSTAND特製のおにぎりセット(写真忘れた…)と、おかずとしてカツ煮を作った。
惣菜のカツと麺つゆと卵だけ用意すればいいので、旨さの割に準備がいらないのが良い。

そしてお待ちかねのコーヒー。これが相変わらず美味いのです。

この日は強い寒気の影響で東北・北陸で大雪が振った日。温暖な千葉でもかなり冷え込んだ。
皆コーヒーを飲み終わると自然と陽の当たる場所に集まり、ひなたぼっこ。まるで猫のようだった。


休憩を終え、梅ヶ瀬渓谷へ進む。
展望台の先からやっと土の道となる。舗装路歩きで疲れた足に土が気持ち良い。



白みがかった景色を見ると、冬だなぁと感じる。どことなく寂しいような。

梅ヶ瀬渓谷は切り立った侵食崖に挟まれた道。
珍しい光景に辺りをきょろきょろと見回しながら歩く。

何度も小さい渡渉というか飛び石歩きを繰り返す。

「歩くの慣れてますから。」的な雰囲気で余裕かまして歩いていたら、滑ってつま先がドボンしてしまい
靴下を少し濡らしてしまったのは内緒のハナシ。



最後に大きな崖。触ったり眺めたりキャッキャウフフ。

ここから先は来た道を駅に向かって戻っていく。
帰りも貸し切り車両だったけど、心地良い疲労感でみな夢の世界へ。それもまた良し。

場所をcafeSTANDに移してアフターパーティー。ここでもわいわいがやがや。
ビジネス系の立食パーティーにありがちな、行き場の無い人が一人ポツン、といった風景はここにはない。
色んな人とお話出来て本当に楽しかった。



「僕らが”歩いて”旅に出る理由~アメリカから届いたとても素敵な長い手紙」

道具の話やコース紹介ではない、なぜ歩いて旅に出るか、というもっと根幹をなすお話。
そこにはたくさんの歩く理由があるのだけども、「あの空をめざして歩く」というフレーズが一番印象に残っている。

「あぁまた旅に出たいな。」と思った。
真っ先に思い浮かべたのはアルプスの稜線の先に見える深い青の空だったけど
低山から眺める自分の住む街の空だったり、高原から見る広くて近い空だったり。
「空は繋がっている」あらためて言われると感慨深いものだ。

そんなこんなで終了したPOP HIKE CHIBA 3。
今回もとても良い雰囲気で終わり、これを書いている今も余韻に浸っている。

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