2015/06/06

20150502-04 剣山~三嶺 - Day 2-3

剣山~三嶺、核心部へ。
(Day 1 → )

* * *

2日目。 夜中の強風で幾度も目が覚めた影響か、寝起きは悪かった。
4:00に起きるつもり目覚ましをセットしたが、最終的に起きたのは5時半。
強風に煽られるテントの中でまったりしてもしょうが無いので、すぐに出発の準備を整える。

剣山は前日に登頂しているので、山頂には向かわずに巻き道を行く。

この日のコースタイムはおよそ7時間。
テント泊縦走の2日目としては決して長い行程ではないけども、何せ久しぶりの縦走だ。
長く歩き続けることが出来る喜びと不安が交錯する。

巻き道を歩いていても、稜線は強い風に吹かれているのだろうと想像がつく。

山頂からの道と合流する。向かう先の次郎笈(じろうぎゅう)はガスの中。
かろうじて尾根道が見えているのが救い。稜線を歩くためにはるばる四国まで来たのだから。


そんな気持ちを汲み取ってくれたのか、ガスが薄まり晴れ間が覗く。
昨夜からずっと悩みの種だった強風だったが、たまにはいい仕事もするじゃないか。

次郎笈。到着した時には再びガスの中。

次郎笈から三嶺の方面に進むと一気に人が減る。
剣山~次郎笈のピストンという人が大多数のようだ。

相変わらずガスは出ているが、実際は写真よりも進む方向の道は見えている。
稜線は目に見える範囲ずっとどこまでも続いていて、今後に期待を抱かせる。


丸石付近の最高に気持ち良い笹原。
そうそう、これを歩きに来たんだ。

ここまで歩いてきた道のりを振り返る。
「結構歩いてきたなぁ」なんて感慨に耽るも、まだ行程の1/3も歩いていない。
18km、ひたすら稜線上。



丸石を超えて少し下ると雰囲気が変わり、樹林帯の道となる。
樹林帯ではあるものの、尾根道であることは変わらない。

丸石避難小屋。
水場も無いしルート上の位置的にも使われるのは緊急時くらいかなと思う。

木々が無くなり、少し開けたところで昼食にする。

これから向かう高ノ瀬から先が見える。
あとどのくらいだろうかと考えながら、どんよりと濁ってくる空模様に目をやる。

ほどなく稜線はガスに包まれ、展望が無くなっていく。

高ノ瀬を過ぎた頃から雨が降り始めた。
体の左側だけを傘で守りながら歩く。右半身はほっておいても問題ない。
左側の谷から吹きあげる強風で、雨は左下からしか襲ってこないのだ。

この写真の辺りもフラットでとても気持ちの良い笹原なのだが、残念なことに雨では存分に楽しめない。

白髪避難小屋の辺り。すごく気持ち良い(であろう)ところ。
徐々に雨あしも強まってきており、休憩も取っていなかったので、態勢を立て直すため避難小屋の中に入る。

狭い避難小屋の中には意外にも結構人が居た。
計画通りの人もいるだろうが、この悪天候で停滞を余儀なくされた人も居るようだ。

※これ以降、カメラも雨から守るためにザックの中に入れてしまったので写真が無い。。。

白髪避難小屋から三嶺の間は修行だった。
樹林帯を抜けて雨風吹きさらしだし、坂を登り切ったと思ったら次の坂が出てくるの繰り返し。

やっとの思いで三嶺の避難小屋に逃げ込む。
テントを張る気持ちなんてこれっぽちも残っていなかった。

三嶺の避難小屋の内観。とても広い。
埃っぽい匂いもなくて、綺麗に保たれている。

宿泊者は1階に他に2組、2階に1組で広々と利用することが出来た。
この日は心身ともに疲れたのか、夕食を食べてビールを飲んだらすぐに深い眠りに落ちた。


翌朝。
雨と風が収まらいのであまり気が進まないが、いつまでもここに居てもしょうが無いので出発の準備をする。

自分たちとは逆に三嶺から剣山に向かうご夫婦はここで一日停滞するという。

三嶺からは下り始めが急な上にぬかるんで歩きづらく、転倒してレインウェアを泥まみれにしてしまった。

ただ急なのもひとときのことで、ダケモミの丘辺りからは緩やかで歩きやすい道に変わる。
標高を下げると天気も良くなり、久しぶりにカメラを取り出して写真を撮りながら歩く。

コースタイム通りに正午前に名頃へ下山完了。
名頃には水道があったので泥まみれになった靴やレインウェアを洗わさせてもらう。

せっかく祖谷まで来たし、なかなか来る機会も作れないと思うので、ついでに観光をする。

日本三奇橋に数えられることもある「かずら橋」。
三奇橋といっても諸説あるようで、かずら橋をそこに含めるかどうかは議論が分かれているようだ。

橋を渡るにも長く続く行列に並ばなければならなかったので、遠くから眺めるのみ。。。

ちなみにこの時ポスターではじめて日本三奇橋というのを意識したのだが、
偶然にも猿橋・錦帯橋・神橋そしてかずら橋と多くの橋を既に訪れていた。

この日は祖谷から愛媛県の新居浜まで移動し、次の日の石鎚山登山に備える。

旅はまだ続く。

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