2015/08/23

20150505 石鎚山


久しぶりの更新。
GWの四国の旅の記録。

* * *

これを書いている今から3ヶ月以上前の話。
正直に言えばもう記憶が薄れていてあまり細かいことは覚えていない。
ただ、事前の想像よりも良い山だったことをはっきりと覚えている。

この旅のメインに据えていたのは剣山~三嶺の稜線。
その行程を終えてしまい、予定上デイハイクになる石鎚山にはどうしてもオマケ感を感じていたのだ。

前日に宿泊した新居浜からおよそ30分、この日はロープウェイで高度を稼ぐ。

石鎚山のロープウェイ周辺はなかなか昭和感の残る雰囲気。少し懐かしい。

周辺には猫が描かれた石がたくさん置いてあった。

関東近辺の最新鋭のロープウェイと比べると、レトロ感の残る石鎚登山ロープウェイ。
運行開始時間に合わせて訪れたが、駐車場に結構な数の車があり、混雑を予想させる。

ロープウェイを降りて少し登ると、石鎚神社中宮。

神社からは鞍部まで少し下る。下りが終わってからはフラット→登りの繰り返し。

途中、登山中なのに良い匂いのする山ガールが居た。
「こっちは汗だくなのにどうしたらいい匂いを漂わせられるか」という話題で同行者とひとしきり盛り上がる。
結論は「無理」ということで、あれは奇跡の山ガールだったのだろう。

しばらく歩くと「試しの鎖」。
ルート上にある鎖場は全て巻き道が付けられているが、中でもこの試しの鎖はアトラクション的要素が強い。
他の鎖場は高度を上げるために登るが、ここは岩の上に寄り道する、というイメージだ。

登り切った前社森からの景観。
正面に見えているのは瓶ヶ森? とにかく周囲の山の名前がわからない。

ここは登ったら下りなくてはならない。
写真の妙ではなく、ほぼ垂直の下りだ。

下で眺めていた子供にアドバイスをもらいながら下る笑

前社森を超えて少し進むと夜明峠。
名前から察するに、ロープウェイの出来る前はここで一晩明かしていたのだろう。
確かに開けていて眺めが良いので、ここでテントを張って休みたくもなる。

一ノ鎖。石鎚山の鎖はとにかく太くて立派だ。
観光地化された山なので鎖に慣れていない人も多く危なっかしいが、少々のことでは動じない安定感がある。

ニノ鎖の手前では、綺麗なトイレと休憩所があった。
まだまだ工事中で、より整備されるのだろう。

ニノ鎖、三ノ鎖を超えて、石鎚神社のある弥山に到着。もの凄い人の数。
休憩する気にならなかったので、写真だけ撮って天狗岳へ進む。

天狗岳へは高度感のある細尾根の岩場を進む。

岩1つ、2つ分の小さい山頂で記念写真待ち。


あまり人が居ない穴場的な場所を見つけ、休憩する。
アルプスと比べたら遥かに小さい山塊なのに、感覚が麻痺するような壮大なスケール感を持った景観。

二ノ森方面へと縦走路が続いてるが、日程がとれれば歩いてみたいと思わせる魅力的な道だ。
この日はGWも最終日前日ということで、そちらに向かう人は見かけなかった。

昼食を食べ、ひとしきり景色を満喫したら帰路へ。
この旅最後の下りだ。

下りは鎖場ではなく迂回路で。海が見える。

新緑の気持ち良い道をゆっくりと踏みしめながら歩く。

いよいよ山旅もクライマックス。少し寂しさを感じながら振り返る。
憧れだった剣山からの稜線歩き、その後の悪天候の中の苦行。そして快晴に恵まれた石槌山。
思い返せば今回もいい旅だった。

最後に石鎚神社中宮にある売店でかき氷を買って〆。
雲ひとつない空に壮観を楽しみ、大満足でこの旅最後の山を楽しんだ。

下山後は松山に移動し、山旅の無事を祝って地元の美味しいものを食べようと飲み屋へ。
近くに座った地元の人たちと話に花が咲き、おいしい地酒までご馳走してもらった。
こういうところが旅の醍醐味だったりもする。

最終日は松山の観光。

松山城。城を観光するなんて何年ぶりだろう。
山を初めて以来、観光らしい観光なんてほとんどしていない気がする。

松山城のすぐ近くにある洒落たアウトドアショップ、T-mountainは前から行ってみたいと思っていた。
九州に行った時も思ったが、地方の山に登り、地方のショップを覗くのもまた面白い。

道後温泉。
名物のじゃこ天などを食べあるきながら、久しぶりの街観光を楽しんだ。

地方への山旅は、土地勘もないし調べものが多くなるのでどうしても労力が必要だ。
でも山が無かったらきっと縁の無かったであろう土地を訪れたり、その地ならではの山の雰囲気を感じたり、
山の魅力を再発見した旅だった。

次は東か西か。次の長期休みはどこに行こうか思いを巡らせている。

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