2016/05/10

20150815-16 常念岳

1年越しの常念岳へ。

* * *

仙丈ヶ岳甲斐駒ケ岳で南アルプスに行った翌週は、北アルプスへ。
常念岳は前年に蝶ヶ岳に行った際に縦走する予定だったが、悪天候のため断念した経緯がある。

アクセスは車で、一の沢のヒエ平登山口から。
登山口の休憩所では、サービスで温かいお茶とミニトマトをいただいた。
まずは稜線までコースタイムで4時間半の登りだ。

コースはずっと沢沿いで、残り1時間弱の地点にある最終水場まで水の心配がいらない。
やはり水が少ないと荷物が軽くてサクサク歩ける。

道標にはコースのチェックポイントまでの距離の他に標高の表記がある。
進捗具合がイメージしやすく、親切な表記だと思う。

真夏の暑い中の登りなので、沢で体を冷やしながら歩けるのは本当に助かる。
展望は当然望めないが、青空が見上げて稜線に乗る瞬間を心待ちにして歩く。

稜線が近づくに連れ、より青空の割合が増えてきた!

スタートから4時間、常念小屋のある常念乗越に到着。

まずはシェルターの設営。
事前に「写真右端のハイマツのさらに奥のエリアが空いている」という情報を得ており、まずはそちらに向かう。

情報は確かで、誰にも遮られず槍ヶ岳が望める一等地に設営。

強風に苦労した蝶ヶ岳の反省から、今回は風に強いRabのSummit Superlite Bivyを選択した。
eVentのシングルウォールのこの幕は確かに結露し難い。
理由はわからないが、過去10泊程使用した中で唯一この日だけ結露が発生した。

ちなみに、真夏の昼間にインナーポールのシングルウォールを設営するのは本当に暑い。
少しの間のはずなのにクラクラしそうになった。

設営して小屋で昼休憩をとったら、常念岳のピークを目指す。
この日は直射日光にやられてヘロヘロになりかけていたので、ここからは日傘を差して歩く。

少し登ればこの景色。



The 夏山、といった感じのこの景色、たまらない。

常念乗越より1時間でピークに到着。

槍・穂高方面もこの展望。
時間は既に15時だが、天気も安定しているしゆっくりと景色を眺めることにした。
写真を見返すとなんと1時間もここで休憩していたようだ。

その後、常念乗越まで下り、夕飯を食べて眠りについた。
稜線上のテン場もこの日は風が吹き荒れることはなく、穏やかな夜だった。

翌朝は下りるだけなのでゆっくり目覚め、テン場から朝日を眺める。
天気が良さそうだったので、近くの横通岳まで行ってみることにした。

道すがら、あまりの絶景に見入ってしまう。
「今日槍や穂高に行った人は大当たりだな」と思いながら、自分も槍も穂高も快晴だったことを思い出す。

横通岳の辺りからはこの展望。
表銀座の稜線はもちろんのこと、遠く裏銀座は水晶岳までも望むことが出来た。
水晶岳は、2年前に雲ノ平経由で裏銀座を歩いたときから大好きな山だ。

そしてこの稜線。
このエリアは表銀座にばかり目が行くが、常念山脈の縦走もいいかもしれない。
「最後はやっぱり上高地がいいから、南下ルートかな」なんて妄想をしながら、ただ稜線を眺めていた。

その後は帰りの渋滞を嫌い、早めの下山。なんせお盆なのだ。
下山を始めたのとほぼ時を同じくして、辺りはガスに巻かれ始めた。

脇目も振らず駆け下り、「ほりでーゆ~四季の郷」でひとっ風呂浴びて帰途に着いた。

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