2014/01/09

20131231-20140101_縞枯山

年越しは山で!
初日の出を見るハイク。

* * *

年末の休日出勤となった12/28、突然「年越しは山で」と思い立った。
思い立ったはいいが、冬山幕営に耐えうる道具がない。

雪山デイハイクの装備はひと通り揃っているため、山小屋なら寒さにも耐えられそうと考える。
富士の山小屋を除いて、初めての山小屋泊を決心した瞬間だ。

年越しに良さそうな山小屋を探す。
どうやら雲取山荘、黒百合ヒュッテ、縞枯山荘などが定番のようだ。
雲取山荘と黒百合ヒュッテでのテント泊は経験済なので、どうせならと幕営指定地の無い縞枯山荘に決定した。

9:00発のあずさで茅野へ向かう。10:00以降に出発する便の指定席はどれも満席。
普段ならこれでもかなりのんびりだが、それでももっとのんびりしたかった…。

茅野11:55発のバスでロープウェイに向かう。乗客は10人くらい。
冬は列を作ってバス待ちをしなくて良いのが嬉しい。

ロープウェイの食堂で昼食とし、いざ山頂駅へ向かう。

山頂駅付近の気温は-9℃。時にまっすぐ立っていられないほど風が吹き荒れている。
2月に訪れた際はこの日より気温が6℃低かったが、体感ではこの日の方が寒い。

今回のレイヤリングは以下の通り。

[パックス]
 KS ULTRALIGHT GEAR / KS30 (CUSTOMER SPECIAL FABRIC ORDER)
 WANDERLUST EQUIPMENT / KHAMPA LA PACK
[トップス]
 IBEX / OD HENLEY LS
 PATAGONIA / R1 FULL-ZIP JACKET
 OMM / AETHER SMOCK
[ボトムス]
 PATAGONIA / CAPILENE 4 EXPEDITION WEIGHT BOTTOM
 ARC'TERYX / GAMMA SL HYBRID PANT
[頭・首]
 PATAGONIA / BRODEO BEANIE
 THE NORTH FACE / POWER DRY GRID NECK GAITER
[手]
 OUTDOOR RESEARCH / PL100 GLOVE
 TERRA NOVA / TUFF BAG
[足]
 LA SPORTIVA / CROSSOVER GTX
 RAB / NEOSTRETCH GAITER

今までこれと同等の装備で大きな問題を感じていなかったが、強風下では力不足だった。
特に顔と手先が寒い。

顔はそもそも剥き出しなので、バラクラバの購入を決意。
手は指先の感覚が無くなりそうだったのに加え、写真を撮るたびにタフバッグを外すためインナーが濡れてしまった。
カメラが操作できるオーバーグローブが欲しい。

一応スノーシューを持参したが、持ってきてしまったがために初日だけ履いて2日目は小屋にデポ。
マイクロスパイクも未使用。


坪庭を散策して縞枯山荘に向かう観光客のようなルート。

縞枯山荘に到着(写真は逆から)。
天気が良ければ雨池に行き、以前読んだ笹本稜平の小説「未踏峰」のモデルとなった風景を見たかったのだけど
あまりの風の強さにそんな気は微塵も起きず、そそくさと小屋に逃げ込んだ。

と書いたところで思い出す…。
初夏に双子池ヒュッテからロープウェイに戻る際に、雨池を訪れたことがあるではないか。
その時は通行止めの影響で思いがけず到達したので、意識していなかったのだ。



受付を済ませ、堀炬燵で暖を取る。昔ながらの炭を熱源とするものは初体験。
油断していると足を伸ばして火傷してしまいそうだ。

炬燵には人が集まる。
本棚には硬軟合わせた山の雑誌や書籍が揃えられているため、みな思い思いの本を手に取り、目を落としている。

大晦日なので混雑を予想していたが、宿泊客は30人ほどとのこと。
一人一枚の布団でごく普通に過ごすことが出来た。

夕食は豪華で、年越しそばも出た。
その後、炬燵でささやかな忘年会が開かれ、小屋からも酒が振る舞われる。
初対面の方たちと山やカメラなどの会話を楽しみ、人もばらけ始めた20:30過ぎ、床に就いた。

が、周囲の鼾でなかなか寝付けなかった。耳栓を持ってきていないことを後悔する。

翌朝は朝食後、初日の出を拝みに雨池山展望台へ。

そろそろ日が出たころと思われる…。
ハッピーニューイヤー!

orz ...

山荘に戻り、本日の行動予定を立てる。
この天候では北横岳に行っても仕方ないので、縞枯山に行くことに決めた。

今まで北八ヶ岳ロープウェイ周辺には何度も来ているが、一度も晴れたことがない。
どう相性が良くないようだ…
南八ヶ岳に行くときは、快晴が多いのに!

決めたのはいいが、外の状況を思うと炬燵でうだうだしてしまう。
結局2時間もうだうだしてしまった。

重い腰を上げ、縞枯山に向かう。
山頂までは樹林帯を行くので、風がない分寒さが和らぐ。

山頂に到着。写真だけ撮り、とっとと後にする。

ここからはシリセードで一気に山荘まで下山。
オーバーパンツを着用していなかったので、シルナイロンを尻に敷いて滑った。

山荘からは特に寄り道もせず、ロープウェイ・バスと乗り継ぎ茅野へ。

茅野で昼食にするつもりだったが、元日なので駅前の飲食店が軒並み営業していない!
唯一開いている駅の立ち食い蕎麦屋には行列が…
幸い、風呂に向かったアクアランド茅野の向かいにある牛角が営業していたので、正月早々焼き肉にありついた。

ちなみに関東は晴天で初日の出を見ることが出来たらしい…なんてこった!

0 件のコメント:

コメントを投稿