2014/10/06

20140922_火打山




ごめんなさい火打さん。今まで地味な山だと思い込んでました。
笹ヶ峰 - 高谷池ヒュッテ - 火打山 (ピストン)

* * *

9月の連休付近は毎年晴れる。自分の記憶だと過去3年連続で雲ひとつないような快晴に恵まれている。
例年はこの付近で夏季休暇を取って長期縦走するのだが、今年は1日しか山に行く時間が取れなかった。

天気予報は今年も晴れを示していたので、日帰りでもそれなりの山に行きたいと思い、火打山に行くことに。
冒頭にも書いたが、自分の中では「何だか地味そうな山」という漫然としたイメージしか無かった。

アクセスは公共交通機関を使うことした。
火打山の日帰りは始発バスと終バスを使ってもコースタイムを上回る時間で戻ってこないと間に合わない。

始発の笹ヶ峰着が8:10、終バスの笹ヶ峰発が15:50でその差は7時間40分。
コースタイムは8時間45分だ。休憩を入れたとしてもまぁ行けるだろう、と決行することにした。

この日は連休の間の平日ということでバスは自分の他に1組だけだった。
バスを降りて準備をしてスタートしたのは8:40。いきなり30分もロスしているけど大丈夫なのか!?

スタートしてしばらくは歩きやすい木道の道。
少しでも時間を稼ごうと足早に歩く。「歩き始めはゆっくり」という登山の基本に早速反している。

以前、経験がない友人を山に案内して「ビギナーほど歩き始めが早いんだよ」とかしたり顔で言ってた自分を思い出す。
言動不一致なのはともかく、自分もビキナーなのに何をそんなに偉そうに言っていたのだろう…。
恥ずかしい過去にひとり赤面して余計足取りが早くなってしまった。


途中、十二曲りからは急登になる。その名の通り12回折り返して登る。
丁寧に12枚の看板の写真を撮ったが、さすがに全部載せたらページが重くなるので控える。

急登はキツイがその分コースタイムより時間が稼げるポイントだ。

富士見平の分岐。
この富士というのは越後富士(=妙高山)を指しているものと思っていたが、本当に富士山が見えるらしい。
後で確認したら山と高原地図にしっかりと書いてあったのだが、この時は地図さえ開いていなかった。

富士見平より先は少しずつ色づき始めていて、それはもう素晴らしい道だった。

樹間から垣間見える火打山方面の景色が美しい。
多くの人が立ち止まって眺めては、「綺麗だな」と呟いていた。

個人的にはこの写真の風景が気に入っている。
黄色い葉ももちろん綺麗なんだけど、赤が好き。

過去の記事を見て「持ち物も赤ばっかりじゃん」と思った方。その赤好きとはまた別の話です。





どれを見返しても魅力的で、載せる写真を選別するのを諦めて節操無くアップしている。
前記事では「これ」という写真が無くて悩んだが(結果、トリカブトをTOP写真にするという暴挙に…)、
今回はどれも気に入って難しいという贅沢な悩みを持つことになった。

天狗の庭を超えて雷鳥平までの登りは道が崩れて新しい道が作られていた(写真は微妙に違う場所)。
道を作るために刈られた植物が生足に刺さって痛い痛い。

そういえば短パンで歩いていると「岩場とか大丈夫?」とよく聞かれる。
もちろん岩場で擦りむくこともあるんだけど、日常的にはどちらかというと植物の方が天敵。

とくにこれからの季節の枯れて地面に落ちた枝には何度も傷つけられた。
あー、またあの季節がやってくるんだな。

枯れ木の季節に短パン?奥武蔵・秩父周辺では11月末くらいまで短パン生足で行けちゃうのです。



12:00に山頂到着。「持ち物赤ばっかり」の代表、MYOGバックパックと共に記念撮影。
実際赤いのはこのパックと靴だけなのだが、パックの印象というのは自分が思っている以上に強いみたいだ。

しかめっ面は睨んでいるのではなく眩しいだけです…。

朝コンビニで買った軽食で食事を済ませ、来た道を戻る。

最近は複数泊での山行が多かったので食事は専らフリーズドライだった。
日帰りの時は食事を充実させることが多いのだが、この日は時間の制約でそうも行かず。

久々に山で美味しいご飯を食べたい。
これから涼しくなってくると山飯に良い季節なので、次に日帰りで行くときは調理をしようと思った。

高谷池ヒュッテ。テン場を覗いてみたけどこの日は5張程度だった。
この日に休みを取った人は4連休になるから、もっと長期縦走に行っているんだろうな。

ここのトイレは紙持ち帰りという情報から少し古めのトイレを想像していたけど、綺麗なトイレだった。
まぁよく考えればそこに相関関係は無いよね…。

この時期の快晴の割には結構涼しかったのだが、急いでいたので結構汗をかいてしまった。
途中の沢で全身を拭いてリフレッシュしたりしながら下っていく。
傍から見たら気持ちよさそうだったのだろう、自分が去った後に後続のオジサンが同じように体を拭いていた。

15:00、無事バスの時間までに下山することが出来た。
帰りのバスは他に1人だけ、朝と同じ運転手だった。

今回学んだことは、自分には時間に追われるハイキングは合わないということ。
特別に体力があるわけでもなく、もっと景色をゆっくりと楽しむ余裕が欲しかった。

結果的にコースタイムよりずっと早く歩いていた、というのは良いんだけど
それが前提になるような計画には向いていないようだ。

次はゆっくり紅葉を愛でるようなハイキングがしたいな。

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