2014/10/14

20141011_両神山

ゆっくりと紅葉を楽しみに。
日向大谷 - 清滝小屋 - 両神山 (ピストン)
* * *

台風襲来の3連休。晴れ予報の土曜日を使って両神山へ行ってきた。

両神山と言えば、埼玉県を代表する日本百名山として知られている。
埼玉県民になって3年半が経つが、アクセスもコースタイムも中途半端でなかなか足が向かなかった。

この日の行き先を計画する際に考慮したのは以下の2点。

①計画段階で晴れ予報だったのは土曜日のみ。 ※前日には日曜も晴れ予報に(泣)
②前回の火打山の記事でも書いた通り紅葉の山をゆっくり歩くか、シーズン終了間際のアルプスを歩きたい。

これらを勘案して行先を仙丈ヶ岳または両神山、行程を日帰りに絞り、あとは直前に決めることにした。

迎えた前日、自分も同行者も体調が万全ではないという理由で比較的楽(アクセスも道も)な両神山に行くことに。
両神山から見れば不本意な形だろうが(?)、かくして埼玉県民がやっと埼玉を代表する山に登ることになったのである。

自宅最寄りの所沢ICから登山口の日向大谷までは2時間で到着。

仮眠を取り日向大谷を7:20に出発。低山の匂いが懐かしい。
夏はついつい高山にばかり目を向けてしまうけど、時々無性に低山が恋しくなるときがある。
低山の季節に入ればすぐに高山が恋しくなってしまうんだけどね。

沢沿いをひたすら奥へ奥へと進む。
スタートからしばらくは上に登るというよりも奥に進むという印象が強い道だった。
かといってフラットで走り出したくなる道、というわけでもないのだが…。

道迷いが多発しているようで、これでもかというくらいピンクテープが巻いてある。
全体的に登山道はかなり整備されていた。


感性がアルプス基準に慣らされてしまったこの時期、樹林帯の登りがやや退屈に感じる。
低山の匂いを懐かしがっていた気持ちはどこかへ忘れ、眠気と戦いながら歩を進めていた。

そしてまぁ分かっていたことではあるんだけど、暑い。どんなに奥に来てもやっぱり埼玉なのだ。




2時間で清滝小屋に到着。

中は広く、木の香りがして綺麗だった。
営業休止は2008年からとのことなのでもう少し荒廃した姿を想像していたのだが、良い意味で予想を裏切られた。
水場の水は蛇口から出るし、トイレは山中という条件下では最高レベルの清潔さだ。

せっかくなので小屋で少し休憩し、残り1時間半の道を行く。
稜線まではひたすら九十九折に登る道だった。

稜線に出ていくつかの鎖場を超えると両神神社に出る。
両神山というと鎖場がセットで出てくるが、個人的には鎖が無くても問題ない程度のものだった。


秩父ではオオカミ信仰の歴史から、狛犬の代わりにオオカミが鎮座している神社が多い。
有名なのは三峰神社だが、他にも武甲山や宝登山で目にしてきた。

両神神社の辺りから少しずつ木々が彩りを見せ始める。
紅葉を狙って来たはずがここまでまったく期待外れだったので、ほっと胸を撫で下ろす。





山頂直下で展望が開けたので記念撮影。
そういえば、見た目はほとんど変わらないけどMYOGバックパックを作り直した。
使い勝手に関する修正なので地味だけど余裕があれば別途記事を起こしてみようと思う。

11:20、山頂に到着。
埼玉県の山 = 立派な山頂標のイメージがあるが、ここは一般的なレベルの山頂標だった。

山頂からの展望は360度で、さすが百名山といったところ。

少し外れた展望のいいところが空いていたので、のんびり大休止することにした。
この日はゆっくりと紅葉を楽しむのが目的。山頂で2時間近くも停滞していた。

来た道を帰っていく。ピストンの時はいつも下りの写真が少ない。

紅葉の時期ということもあってか、結構ひっきりなしに人が往来していた。
アルプスとは登山者の層が違っていて面白い。ベテランソロハイカーの割合が多いと感じた。

意外だったのが、普段山に登っていないであろう人が結構多かったこと。
※服装と会話内容から独断と偏見で判断。

どういうプロセスを踏んで行き先が両神山に決まったのか、あれこれ想像しながら下山した。
おそらくは「紅葉 埼玉」か「日本百名山 埼玉」のどちらかで検索したのだろう。

自分が山を始めた頃はコースタイム6時間弱とかだと結構ビビってたので凄いと思う。




かなり下って来てからも多くの人とすれ違った。
登山口から2時間でテント場にアクセス出来るので、のんびりスタートでも問題ないもんな。
(そもそも公共交通機関でのアクセスに時間がかかるというのもあると思うが)
装備を見る限り、宴会をするのだろう。寝坊しても山頂までは1.5時間。宴会には調度良い山だと思う。

前述した通り清滝小屋は設備が整っているし、両神山はヤシオツツジが有名な山なので
次は春にユルく泊まりでハイクするのもいいかもしれない。

そんなことを考えながら帰路についた。

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