2013/10/04

20130917-21 北アルプス5 Days - Day 3

DAY 3 雲ノ平 - 祖父岳 - 水晶岳 - 鷲羽岳 - 三俣山荘 - 双六小屋

* * *

朝は寒かった。
コーヒーを飲み、凍った結露を落として撤収した。

今回はポカリの粉を500ml分ずつに小分けにし持っていき、
お湯で溶かしてホットポカリにして行動用の飲料にした。

これはかなり良かった。
朝寒いときは暖かいし、暑くなってきたときには冷めている。
これから定番になりそうだ。

6:20雲ノ平をスタート。

雲ノ平のテント場から、祖父岳に直接向かう道は通行禁止になっていたので迂回路を行く。
途中、山頂に向かう道と黒部源流に向かう道に分岐する。

水晶岳・鷲羽岳に向かうためには祖父岳を経由するため、山頂へ向かう。
山頂への道は大きな岩をひたすた登る道だ。正確なルートがわからないまま登って行く。

祖父岳山頂。百名山に限定しても槍・奥穂・笠・黒部五郎・薬師・立山・水晶・鷲羽が見える。
docomoの電波が通じたのでメールチェックついでに朝食を済ませた。

祖父岳からは一度少し下り、ワリモ岳北分岐まで再び登る。
途中、高天原から直接登ってくるルートと合流する。

ワリモ岳北分岐は、水晶岳と鷲羽岳の分岐だ。
今日の最終目的地は鷲羽岳方面だが、荷物をデポし水晶岳に向かった(9:00)。

ピストンで2時間半程度の距離なので少し迷ったが
いざとなれば水晶小屋で補給すれば良いと思ってサコッシュに水筒1本だけ入れて進んだ。

水晶小屋までの道はなだらかな稜線で気持ちが良いが、
後ろから照りつける日差しが強烈で体力を奪われる。

水晶小屋を超えて少し歩くとなだらかさが無くなり、岩の道となる。
だいたい小屋から30分くらいで山頂だ。時刻は10:30。

水晶岳からの景色は素晴らしかった。
東に野口五郎岳・烏帽子岳。西に雲ノ平と黒部五郎岳。
北は薬師岳と赤牛岳。南は鷲羽岳と遠くに槍・穂高。

水晶岳山頂では、ハチのようなものに右手薬指の第一関節の辺りを刺された。
すぐに飛んで行ったので姿は見ていない。

激痛と刺し痕があり関節が曲がらなかったが、何度か口で吸い出すと曲がるようになった。
効果があった?のか?結局大した問題にはならなかった。

記念撮影などして、山頂を後にする。
水晶小屋まで戻ったところで、これから進む道は裏銀座に合流することとなる。

相変わらずの日差しにバテながら、荷物をデポした分岐まで戻る。

分岐点では雲ノ平から登ってきたオジサンと出会った。
折立から入り新穂高温泉に下山すると言っていたので、今日までは同じ行程だ。

「このコースは登りばかりで嫌になる。人には逆コースを勧める。」と言っていた。
個人的にはだんだん盛り上がっていく感のあるコースで良いと思ったのだが、感想は人それぞれ。
南東方面に向かうので、常に太陽に向かっており進行方向の写真がうまく撮れないのは難点か。

水晶岳に向かうオジさんと別れ鷲羽岳に向かう(11:40)。
途中、ワリモ岳はスルー。

鷲羽までの登りは無心で登ったのであまり覚えていないが、
離れたところから見た印象よりは辛くなかったように思う。

12:40鷲羽岳到着。

鷲羽岳からの景色も素晴らしかったが、槍ヶ岳が遠く見え
「明日あそこまで行くのかよ…」とゲンナリもした。
この頃には完全に日差しにやられていた。

鷲羽岳から三俣山荘までは急な下り。
「こちら側からは登りたくないな…」と思った。
すれ違う登りの人も難儀しているようだ。

次のチェックポイント、三俣山荘は上からずっと見えている。
見えているからこそ、か、遠く感じた。

13:45、三俣山荘に到着。
何よりもまず火照った頭を冷やすべく水を浴びた。かなり生き返る。
2Fにある展望食堂でカレー(\1,000)とうどん(\800)を注文、
いけると思ったが意外と食べきるのが大変だった…。

メールチェックのために携帯の電源を入れるも、圏外だったのですぐに切った。

「もう今日はここでいいよ…」という頭の中に響く声をなんとか振り切り、
テント場の中を通過して三俣蓮華岳の方に向かう。

途中の分岐を巻き道方面に折れ、三俣蓮華岳・双六岳をスルーした。
時間も無いし、疲労もあるしで稜線に上がる気持ちになれなかった。

この区間を歩いている間、この旅で唯一雲で太陽が隠れた。

「素晴らしい巻き道」との声も多い道が陰るのは残念だった反面、
強い日差しでダメージを受けていたので恵みの影でもあった。

巻き道といえどアップダウンがある。次は稜線を行くのもいいかもしれない。

だいたい1時間半くらい歩いて双六小屋に到着。時間は16:30になっていた。
「明日西鎌尾根に行かず新穂高に下山しようか」と一瞬弱気になった。

受付を済ませ、テントを張った。
ここのテント場も電波は入らない。
やっぱり北アルプスの中心部は山頂、もしくは稜線でないと厳しいようだ。

疲れてぼーっとしていると「見慣れないテントですね。」と声をかけられた。
テント場に着くと周りのテントとか気になるもんね。

しばしテント談義に花が咲いた。

結局この日は夕食も作らず寝てしまった。
明日は大丈夫だろうか…

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